2006年から「木造の耐火建築物」(耐火木造)が可能になり、2016年度末には累積6000棟を超えました。従来の木造は準耐火建築物の仕様までしか存在しなかったため、実質的に4階建て以上を建てられませんでした。しかし、耐火木造の出現によって、今後は中高層の木造建築の期待が高まってきたわけです。
この様に考えると、耐火木造という技術を使いこなすためには、防耐火設計と構造設計の両方を横断する参考書が必要であることに気づきます。A/E WORKSでは、こうした参考書の執筆を自主企画し、関連団体の協力を得て本書を出版しました。